膝蓋腱炎とは
膝蓋腱(膝蓋靭帯)とは膝蓋骨(膝のお皿)と脛骨(すねの骨)とを結ぶ腱をいいます。腱とは骨に付着する前の部分をいいます。膝蓋腱の場合は大腿四頭筋が腱となり膝蓋骨につき、脛骨までつながります。つまり大腿四頭筋の腱が膝蓋腱であり、その間に膝蓋骨があります。
膝蓋腱炎は膝蓋靭帯炎やジャンパー膝ともいわれます。名前が示すようにバレーボールやバスケットボールなどのジャンプ→着地動作を頻繁に行うスポーツ競技に多く、その他、サッカーのキック動作やダッシュの多い競技でも起こります。これらの動作を繰り返しおこなうことによって膝に発症するオーバーユース(使いすぎ)に起因するスポーツ障害です。
膝蓋腱炎の症状
スポーツ活動時に膝の正面が痛くなります。痛みの部分は膝蓋骨の上や下、脛骨に付くところとありますが、膝蓋骨の下に痛みが出ることが多いです。12~20歳の方に多くみられます。
膝蓋腱炎の原因
1.オーバーユース(使いすぎ)
2.大腿四頭筋の柔軟性低下(不足)
3.ウォーミングアップやクーリングダウンの不足
膝蓋腱炎の予防と治療
発症初期に治療を行い、慢性化させないことが重要です。
1.ウォーミングアップとクーリングダウン
練習の前と後には十分にウォーミングアップとクーリングダウンを十分に行う必要があります。最低20分程度は行いましょう。
2.アイシング
練習後には膝のアイシングを行いましょう
3.安静
急性期(痛みの強いとき)は安静が必要となります
4.ストレッチング
大腿四頭筋のストレッチングを徹底して行います。
5.テーピング
スポーツ活動時に膝蓋腱への負荷を軽減させるテーピングを行います。
6.リハビリテーション
腱トレーニングを行います。
当院での治療
1~6すべて行います。
1、2は実際どのようにしたらよいのか説明します。
3、4については炎症が落ち着くように物理療法(電気治療)、手技療法を加えながら行います。
5についてテーピングをどのように巻いたらいいか、説明と練習をして頂けます
6については主に再発予防を目的に行います。

